• 2026年4月9日
  • 2026年3月28日

【感染症室でシーエルファイン®を採用する理由】|風邪や胃腸炎が多い当院でこそ重要な医学的視点から考える「空間環境」への配慮│津かわもと救急・内科クリニック

津かわもと救急・内科クリニックでは、発熱や咳、嘔吐・下痢などの症状がある方を診察する「感染症室」において、環境整備の一環としてニプロ株式会社の次亜塩素酸水「シーエルファイン®」を導入しています。

なぜ当院がこのシステムを採用しているのか、当院の感染対策への考え方を解説します。

1. 医療機関における「環境整備」の難しさと重要性

医療機関には、日々さまざまなウイルスや細菌を保持した患者さんが来院されます。多くの病原体は、ドアノブ、椅子、スイッチなどの「接触面」において、乾燥した状態でも一定時間生存し続けることが知られています。

特に感染症室では、以下の課題に直面します。

  • 高頻度の汚染リスク: 呼吸器症状や消化器症状のある患者さんが集中的に出入りする。
  • タイムラグの解消: 患者さんお一人ごとの診察の合間に、完璧な清拭消毒を行うには物理的な限界がある。
  • スタッフの負担軽減: 煩雑な業務の中で、清掃の質を一定に保ち続ける必要がある。

当院では、これらを「人の手」だけで解決しようとせず、優れたテクノロジーで補完することが、結果として患者さんの安全につながると考えています。

2. シーエルファイン®とは?(次亜塩素酸水への正しい理解)

「次亜塩素酸水」と聞くと、家庭用の漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を連想されるかもしれませんが、全く別物です。

シーエルファイン®の特徴

医療機器メーカーのニプロ株式会社が開発した製品です。pH値を調整することで、有効成分である「遊離有効塩素」を効率よく存在させています。当院では、これを適切に活用することで、空間および接触環境の清浄化を補助しています。

3. 当院が感染症室で導入している「3つの戦略的理由」

当院がシーエルファイン®を選択し、運用している理由は主に3点あります。

① 感染症室の環境ケアを「最大化」するため

発熱外来などを利用される患者さんは、「他の人にうつさないか」「自分も別の病気をもらわないか」と不安を感じておられます。当院では、通常診療以上の環境管理を行うことで、その不安を少しでも軽減したいと考えています。

② 「接触面管理」の死角をなくす補助

ドアノブや椅子の背もたれなど、目に見えない付着菌に対し、毎回のアルコール清拭を「基本」としつつ、シーエルファイン®を「補助」として組み合わせることで、より隙のない衛生環境を目指しています。

③ 継続可能な「サステナブルな感染対策」

感染対策は「一度やれば終わり」ではありません。現場のスタッフが無理なく、高い水準で継続できる仕組みを作ることこそが、長期的な院内安全の要となります。

4. 当院の包括的感染対策プロトコル

感染対策は、何か一つの魔法のような手段で完結するものではありません。当院では、「標準予防策(スタンダード・プリコーション)」を軸に、複層的な対策を講じています。

対策項目具体的な内容
基本動作手指衛生の徹底、適切なマスク着用、個人防護具の活用
空間管理定期的な強制換気、感染症室による動線分離
環境整備接触面のアルコール清拭 + シーエルファイン®による補助

地域の皆さまに安心して受診していただくために

「風邪かもしれない」「熱がある」といった際、病院に行くこと自体にハードルを感じる方も多いでしょう。

津かわもと救急・内科クリニックでは、根拠に基づいた最新の機器と徹底した運用ルールで、患者さんとスタッフの安全を守っています。

どうぞ、安心してお越しください。

参考文献

  • Kramer A, et al. BMC Infectious Diseases. 2006;6:130.
  • 世界保健機関(WHO)ガイドライン
  • 堀田国元 ほか. 機能水研究. 2012;8:1-8.
  • ニプロ株式会社 製品情報資料
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