• 2026年5月16日

【津市】麻疹・風疹・水痘・ムンプス(おたふく)の抗体検査|実習・就職・妊娠前の確認に │津かわもと救急・内科クリニック


最近、麻疹(はしか)の流行報道や海外渡航の増加、あるいは学校での実習・就職前の確認をきっかけに、「自分に麻疹や風疹の抗体があるか調べたい」というご相談が増えています。

津かわもと救急・内科クリニックでは、地域の皆様の健康を守るため、また各種提出書類のニーズに応えるため、以下の4種類のワクチン抗体検査を自費検査(保険適用外)として実施しております。

  • 麻疹(はしか)
  • 風疹(三日はしか)
  • 水痘(みずぼうそう)
  • ムンプス(おたふくかぜ)

この記事では、抗体検査で何がわかるのか、どのような方に検査が推奨されるのか、そして検査結果(抗体価)の具体的な見方について、よくあるご相談例を交えて分かりやすく解説します。


ワクチン抗体検査とは?

ワクチン抗体検査とは、過去の感染歴やワクチン接種によって、「体の中にその感染症に対する免疫(抗体)がどれくらい残っているか」を調べる血液検査です。

麻疹、風疹、水痘、ムンプスはいずれも感染力が非常に強く、周囲に広がりやすい特徴があります。特に妊婦さん、乳幼児、免疫が低下している方が感染すると、重症化や重篤な合併症を引き起こすリスクが高いため、社会全体での予防が重要です。

特に、医療・介護・保育・教育関係に従事されている方、実習を控えた学生さん、海外渡航を予定している方、これから妊娠を希望される方やそのご家族は、事前に抗体の有無を確認する意義が極めて高いと言えます。

【ガイドラインにおける基準】

日本環境感染学会の「医療関係者向けワクチンガイドライン」では、1歳以上で計2回の予防接種記録が母子手帳等で確認できる場合は、原則として抗体検査は必須ではないとされています。しかし、「接種記録が不明な場合」や、「学校・勤務先から明確な抗体価の提出を求められている場合」には、この抗体検査が不可欠となります。


どんな人が抗体検査を受けるべき?(対象となる方)

三重県津市周辺にお住まいで、以下のような状況に当てはまる方は、抗体検査の検討をおすすめします。

  • 麻疹・風疹・水痘・ムンプスのワクチン接種歴がはっきりしない
  • 母子手帳を紛失しており、過去の接種記録を確認できない
  • 医療、介護、保育、教育関係の仕事に就いている・就く予定がある
  • 病院実習、介護実習、保育実習を控えている学生の方
  • 海外への赴任、留学、旅行を予定している
  • 妊娠を希望している(または妊婦さんの同居家族である)
  • 職場や学校から指定の「抗体検査結果」の提出を求められた
  • 最近の流行報道を見て、自分に十分な免疫があるか不安になった

※なお、風疹に関しては、昭和37年4月2日〜昭和54年4月1日生まれの男性を対象とした国の追加的対策(クーポン券による抗体検査・予防接種)が実施されてきました。自治体によって助成内容や期限が異なる場合があるため、最新の情報は各自治体の案内も併せてご確認ください。


よくあるご相談例と抗体価(目安)の見方

検査結果の数値(抗体価)をどう読み解くべきか、当院によく寄せられる4つの相談例をもとに解説します。数値の基準は、主に日本環境感染学会の「医療関係者向けの基準」に準拠しています。

相談例1:麻疹(はしか)の抗体があるか心配です

ご相談内容:

「ニュースで麻疹の流行を知りました。子どもの頃にワクチンを打ったか記憶にありません。抗体検査を受けた方がよいでしょうか?」

【当院からの回答】

麻疹は極めて感染力が強いウイルスです。接種歴が不明な場合は、まず抗体検査(一般的にはEIA法IgGなど)で現在の免疫状態を視覚化することをお勧めします。

麻疹EIA法IgG値判定と今後の考え方
2.0未満抗体が不十分です。速やかなワクチン接種を検討してください。
2.0以上 〜 16.0未満抗体はありますが十分とは言えません。追加のワクチン接種を検討します。
16.0以上十分な抗体があります。今すぐの追加接種は不要と考えられます。

※ただし、提出先(学校や病院)によってはさらに厳しい基準を設けている場合があります。必ず提出先の指定基準をご確認ください。


相談例2:健康診断で「風疹抗体が低い」と言われました

ご相談内容:

「健診の血液検査で風疹の抗体価が低いと指摘されました。すぐにワクチンを打つべきですか?」

【当院からの回答】

風疹は、妊娠初期の女性が感染すると、お腹の赤ちゃんに「先天性風疹症候群」という重大な影響(心疾患、難聴、白内障など)を及ぼすリスクがあります。そのため、妊娠を希望する女性だけでなく、パートナーや同居ご家族全員が十分な抗体を持っていることが理想です。

一般的にはHI法やEIA法で測定されます。医療関係者向けの目安(HI法)は以下の通りです。

風疹HI法(倍数)判定と今後の考え方
1:8 未満抗体が不十分です。ワクチン接種を強く推奨します。
1:8、1:16抗体はありますが、感染予防には不十分なため追加接種を検討します。
1:32 以上十分な抗体があります。今すぐの追加接種は不要と考えられます。

⚠️ 重要な注意点:

妊娠中の方は風疹ワクチン(およびMRワクチン)を接種することができません。そのため、必ず妊娠前に抗体確認とワクチン接種を済ませる必要があります。また、生ワクチン接種後は、接種後2ヶ月間の避妊が必要です。


相談例3:子どもの頃に「水ぼうそう」にかかったか覚えていません

ご相談内容:

「昔、水ぼうそう(水痘)にかかったかどうか記憶が曖昧です。ちなみに帯状疱疹とは違う病気ですか?」

【当院からの回答】

水痘(水ぼうそう)と帯状疱疹は、どちらも同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」によって引き起こされます。初めて感染したときは「水ぼうそう」として発症し、治った後もウイルスは体内の神経に潜伏します。それが大人になってから再活性化して現れるのが「帯状疱疹」です。

大人が水痘に初感染すると、小児期よりも症状が重症化しやすく、肺炎や脳炎などの合併症リスクが高まります。医療関係者向けの目安(EIA法IgG)は以下の通りです。

水痘EIA法IgG値判定と今後の考え方
2.0未満抗体が不十分です。ワクチン接種を検討してください。
2.0以上 〜 4.0未満抗体はありますが十分とは言えません。追加接種の検討を推奨します。
4.0以上十分な抗体があります。今すぐの追加接種は不要と考えられます。

相談例4:おたふくかぜ(ムンプス)の抗体検査は必要ですか?

ご相談内容:

「おたふくかぜにかかった記憶がありません。大人になってからかかると怖いと聞いたのですが、検査した方がいいですか?」

【当院からの回答】

ムンプス(おたふくかぜ)に大人が感染すると、耳下腺の腫れだけでなく、髄膜炎、精巣炎(男性)、卵巣炎(女性)、あるいは難聴(ムンプス難聴)といった深刻な合併症を伴うリスクが高くなります。

日本ではムンプスワクチンは任意接種であるため、麻疹・風疹に比べて接種歴がない、あるいは1回しか打っていない方が非常に多いのが現状です。目安(EIA法IgG)は以下の通りです。

ムンプスEIA法IgG値判定と今後の考え方
2.0未満抗体が不十分です。ワクチン接種を検討してください。
2.0以上 〜 4.0未満抗体はありますが十分とは言えません。追加接種の検討を推奨します。
4.0以上十分な抗体があります。今すぐの追加接種は不要と考えられます。

「抗体が陽性」なら、絶対に安心ですか?

検査結果が「陽性(=抗体あり)」と書かれていても、一概にそれだけで安心とは言えないケースがあります。

検査を依頼する検査会社や測定方法によって「陽性」とする基準値が異なるため、「一般的な陽性(過去に感染した証拠)」であっても、「感染を完全に防御できるレベルの十分な抗体価」には達していないケースがあるからです。

特に学校、実習先、医療機関へ結果を提出する場合は、単に「陽性・陰性」の判定ではなく、「提出先が指定する数値基準(例:麻疹EIA法16.0以上など)をクリアしているか」が厳しくチェックされます。結果用紙の数値をしっかりと確認することが重要です。


抗体価が低かった・不十分だった場合の対応

抗体検査の結果、免疫が不十分であると判明した場合は、感染予防のためにワクチン接種を検討します。

  • 麻疹・風疹: 2つの成分が含まれる「MR(麻疹・風疹混合)ワクチン」を接種するのが一般的です。
  • 水痘・ムンプス: それぞれ単独のワクチンを接種します。

日本環境感染学会のフローチャートに則り、これまでの正確な接種回数が不明な場合は、抗体価の数値に応じて必要回数(1〜2回)の接種スケジュールをご提案いたします。

※注意点として、これらのワクチンはすべて「生ワクチン」です。妊娠中の方、免疫抑制治療を受けている方、当日に発熱や重い急性疾患がある方などは接種ができませんので、医師にご相談ください。


津かわもと救急・内科クリニックの抗体検査の特徴

当院では、お忙しい方や期限の迫った学生さん・社会人の方がスムーズに検査を受けられる体制を整えています。

  1. 一貫したサポート体制採血による抗体検査の実施から、結果の丁寧な解説、万が一抗体価が低かった場合のワクチン接種(MR、水痘、ムンプス等)の相談まで、当院でトータルに対応いたします。
  2. 各種提出用書類への対応学校や職場、実習先から指定された用紙(診断書・証明書形式)がある場合は、受付時にご提示いただければ、検査結果をもとに医師が正確に記入・発行いたします。
  3. 地域に根ざした救急・内科クリニック三重県津市周辺の皆様が、感染症の不安なく仕事や学業、日常生活に専念できるよう、丁寧で迅速な対応を心がけております。

まとめ:検査のご相談は当院へお気軽に

麻疹や風疹、水痘、おたふくかぜは、成人になってからの感染や周囲への拡大を防ぐために、ワクチンと抗体管理がとても重要な感染症です。

「母子手帳が見当たらない」「実習前に大至急確認したい」「これから妊娠を考えている」という方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

津市周辺で麻疹・風疹・水痘・ムンプスの抗体検査、各種予防接種をご希望の方は、津かわもと救急・内科クリニックへご来院ください。


津かわもと救急・内科クリニック 059-253-2119 ホームページ