- 2026年4月22日
- 2026年4月21日
麻疹(はしか)流行に備えて|抗体検査とMRワクチンの選び方 津かわもと救急・内科クリニック

2026年3月の厚生労働省による注意喚起、およびJIHS(国際保健戦略研究所)のリスク評価を受け、国内での麻疹(はしか)報告数が急増しています。当院でも「自分に免疫があるか知りたい」「ワクチンを打つべきか」というご相談を多くいただいております。
麻疹は極めて感染力が強く、手洗いやマスクだけでは防げません。 流行に備え、ご自身と周囲を守るための正しい知識を整理しました。
1. 麻疹の抗体検査を受けるべき方は?
抗体検査は「現在の免疫量」を測定するものですが、すべての方に必須というわけではありません。日本環境感染学会のガイドラインに基づき、以下のように推奨を分けています。
抗体検査が役立つ方
- 母子手帳を紛失し、接種歴が不明な方
- 学校・職場・実習先から証明書の提出を求められている方
- 医療・介護・保育・教育に従事しており、厳格な免疫確認が必要な方
検査より「接種歴」の確認を優先すべき方
- 1歳以降に2回の接種記録がある方: 基本的に抗体検査は不要です。
- 検査値に一喜一憂したくない方: 抗体価が基準値をわずかに下回っていても、2回の接種歴があれば、医学的には追加接種を繰り返す必要はないとされています。
2. なぜ「MRワクチン」が推奨されるのか
麻疹予防には、MRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)の接種が標準的です。
- 高い予防効果: 1回の接種で約95%、2回の接種でより確実な免疫を獲得できます。
- 二重の対策: 麻疹だけでなく、同時に風疹の対策も行えるため、公衆衛生上のメリットが非常に大きいです。
- 重症化を防ぐ: 万が一感染した場合でも、肺炎や脳炎などの重篤な合併症リスクを大幅に下げることができます。
妊娠中の方へ
MRワクチンは「生ワクチン」であるため、妊娠中の方は接種できません。 また、接種後2ヶ月間は避妊が必要です。
3. 当院の抗体検査・費用のご案内
当院では、EIA法を用いた精度の高い抗体検査を自費診療にて承っております。
費用について
基本料:2,500円(初診・再診料、結果説明費用を含む)
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検査料:各項目 2,500円(税込)
| 検査項目 | 料金(税込) | 検査方法 |
| 麻しん(はしか) | 2,500円 | EIA法 |
| 風疹 | 2,500円 | HI法 |
| おたふくかぜ | 2,500円 | EIA法 |
| 水痘(みずぼうそう) | 2,500円 | EIA法 |
- 結果説明: 検査から約1週間後となります。
- 証明書: 学校や職場へ提出する「抗体検査結果の診断書」は、無料で作成いたします。
4. 受診される方へのお願い(重要)
母子手帳をご持参ください
正確な判断のため、接種歴がわかる書類(母子手帳など)をお持ちの方は必ずご持参ください。医師が記録を確認し、最適なプランをご提案します。
発熱・発疹がある場合
麻疹が疑われる症状(発熱、強い咳、鼻水、目の充血、発疹など)がある方は、院内感染防止のため、直接来院せずに必ず事前にお電話(059-253-2119 :にっこりみます、津の119)でご相談ください。 お車での待機や別室での診察をご案内いたします。
まとめ
麻疹対策の要は、「2回のワクチン接種歴」です。
「自分が打つべきかわからない」「検査の結果をどう解釈すればいいか」とお悩みの方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
津かわもと救急・内科クリニック
院長 川本英嗣