• 2026年4月29日

当院の救急外来を利用してほしい患者さん│津かわもと救急・内科クリニック

〜「大きな病気ではないか」と不安なときに、まず相談できる場所でありたい〜

GWは5月5日にクリニックを開けることにしました。

本当はGW中すべての日程でクリニックを開けることができれば良かったのですが、現時点ではスタッフ体制の問題もあり、まずは5月5日の診療から始めます。

今後、スタッフの数を増やし、地域の皆様からの需要が多ければ、クリニックの営業日を増やすことも考えています。
体調が悪いけれど、どこに相談すればよいかわからないときには、ぜひ当院をご利用ください。


さて、私が救急科のクリニックを津市で開業したいと考えた理由はいくつかあります。
本日は、そのうちの1つをお伝えしたいと思います。

私はもともと頭痛持ちです。
いわゆる緊張型頭痛で、今でも時々、頭痛に苦しむことがあります。

医学生の頃、脳神経外科の授業で脳腫瘍やくも膜下出血などの病気について学びました。
その後、自分の頭痛が急に不安になりました。

「もしかして、自分の頭痛は脳腫瘍ではないか」
「このまま見逃していたら大変なことになるのではないか」

そう考えるようになり、真剣に悩みました。

医学生や医療者が、授業や教科書で学んだ病気を自分に当てはめてしまい、「自分もその病気ではないか」と不安になることがあります。
これをStudent syndromeと呼ぶことがあります。

私自身も、医学生の頃にこのStudent syndromeを経験しました。

ある日、私は自分の頭痛がどうしても不安になり、大きな病院の救急外来を受診しました。
「頭部CTを撮ってほしい」とお願いするためです。

そのとき診察してくださった神経内科・救急医の先生は、きっと悩まれたと思います。
私の症状は、典型的な危険な頭痛とは少し違っていたのだと思います。
先生は少し怪訝な表情をされていました。

私は、自分が医学生であること、授業で脳腫瘍などの病気を学んでから自分の頭痛が不安になり救急外来を受診したこと、どうしても頭部CTを撮ってほしいと思っていることを伝えました。

そのとき、神経内科・救急医の先生はこうおっしゃいました。

「医学的には、今すぐCTが絶対に必要という状態ではないと思います。
ただ、あなたがそこまで不安で、その不安が生活に影響しているのであれば、CTを撮って確認しましょう。」

その言葉を聞いて、私はとても安心しました。

結果として、頭部CTに異常はありませんでした。
私の心配していた脳腫瘍も、出血もありませんでした。

その後、私の頭痛がすぐに完全になくなったわけではありません。
しかし、「大きな病気ではなかった」と確認できたことで、不安はなくなりました。

この経験は、医師を目指す私にとってとても大きなものでした。

数年後医師になってから、救命救急センターなど重症な救急患者をみる病院で20年以上働く中で、私は多くの患者さんを診てきました。
命に関わる重症患者さんもたくさんいました。

一方で、救急外来には「重症ではないかもしれないけれど、とても不安で受診される患者さん」も多く来られます。

たとえば、

「頭痛がある。脳の病気ではないか心配」
「胸が痛い。心筋梗塞ではないか不安」
「息苦しい。肺炎や心不全ではないか心配」
「お腹が痛い。虫垂炎や腸閉塞ではないか不安」
「子どもが急に熱を出した。夜まで待ってよいのかわからない」
「高齢の家族の様子がいつもと違う。救急車を呼ぶべきかわからない」

このような方々です。

もちろん、救命救急センターは命に関わる患者さんを最優先で診療する場所です。
そのため、軽症の方や、緊急性が低いと判断された方は、長時間待つことがあります。
また、大きな病院に行くほどではないかもしれないけれど、自宅で様子を見るのも不安という方も少なくありません。

私は、そうした患者さんを診療できる場所が津市にもっと必要だと感じていました。

当院は、大学病院の救命救急センターの代わりになる施設ではありません。
重症の心筋梗塞、脳卒中、多発外傷、重症感染症などは、速やかに高次医療機関での治療が必要です。

しかし、その一歩手前にいる患者さん、つまり、

「救急車を呼ぶほどではない気がする」
「でも、放っておいてよいのか不安」
「大きな病院に行くべきか判断してほしい」
「まず検査をして、危険な病気がないか確認してほしい」

という方には、当院を利用していただきたいと考えています。

当院では、内科診療に加えて、救急医療の視点から診察を行います。
必要に応じて、血液検査、心電図、レントゲン、CT、超音波検査などを組み合わせ、重症度を判断します。

そして、当院で対応できる病気であれば当院で治療します。
一方で、入院や専門的治療が必要と判断した場合には、速やかに適切な医療機関へ紹介します。

私が目指しているのは、三重県津市の皆様にとっての「最初に相談できる救急医療の窓口」です。

「こんなことで受診してよいのかな」
「大げさと思われないかな」
「救急外来に行くほどではないけれど不安」

そう思う方こそ、当院を利用していただきたいと思っています。

その答えの1つとして、津かわもと救急・内科クリニックを開業しました。

GW中は5月5日に診療を行います。
体調不良で困ったとき、どこに相談すればよいかわからないとき、大きな病気ではないかと不安なときには、ぜひ当院にご相談ください。

地域の皆様にとって、少しでも安心できる医療機関でありたいと思っています。

津かわもと救急・内科クリニック 059-253-2119 ホームページ