- 2026年10月27日
子どもの「肘内障」とは?手を引っ張った後に腕を動かさない時の症状・治療・受診の目安【津市・日曜診療】
「子どもの手を引っ張ったら、急に泣き出して腕を動かさなくなった」
それは、肘内障(ちゅうないしょう)かもしれません。
津市の津かわもと救急・内科クリニックは、日曜日も救急科・内科の診療を行っています。日曜日に来院される方の約半数は胸痛・腹痛・頭痛・風邪・肺炎などの内科の病気、残りの約半数は骨折や切り傷などのけがで、その中には1〜4歳のお子さんの肘内障も多く含まれます。
この記事では、救急医の立場から、肘内障の症状・原因・治療と、ご家庭で気をつけていただきたいことを解説します。
この記事のポイント
- 肘内障は1〜4歳頃に多い、いわゆる「腕が抜けた」状態
- 手を引っ張った直後から腕を動かさないのが典型的なサイン
- 医師の整復で多くは短時間で改善。ご家庭で無理に戻すのは厳禁
- 腫れ・変形・内出血がある場合は骨折の可能性も
肘内障とは?「子どもの腕が抜けた」状態の正体
肘内障とは、肘の関節にある橈骨頭(とうこつとう)という骨の先端が、それを包む輪状靱帯(りんじょうじんたい)から外れかかった状態です。一般に「腕が抜けた」「肘が抜けた」と表現されます。
小さなお子さんは靱帯や骨が発達途中で、大人より外れやすい構造をしています。そのため1〜4歳頃に多く、成長とともに起こりにくくなり、5〜6歳頃を過ぎるとあまり見られなくなります。
肘内障の原因|どんな時に起こる?
日常のちょっとした動作で起こります。
- 道路に飛び出しそうになった子どもの手を、とっさに引っ張った
- 手をつないで歩いている時、子どもが急にしゃがみ込んだ
- 子どもの両手を持って持ち上げた・ぶら下げて遊んだ
- 兄弟や友だちと遊んでいて腕を引っ張られた
- 寝返りや転倒(引っ張っていなくても起こることがあります)
「手を引っ張った直後から泣き出し、腕を動かさなくなった」という経過は、肘内障を強く疑うサインです。
肘内障の症状|こんな様子ならご注意を
- 突然泣き出し、腕を痛がる
- 片方の腕をだらんと下げたまま動かさない
- おもちゃを渡しても、痛い方の手で取ろうとしない
- 腕を動かそうとすると嫌がって泣く
肘内障では、肘に目立った腫れや変形がないのが特徴です。「見た目は何ともないのに、急に腕を使わなくなった」というご相談がよくあります。
骨折など別のけがを疑うサイン
次のような場合は、肘内障ではなく骨折などの可能性があります。
- 肘や腕が腫れている、内出血がある、形が変
- 転落・転倒など強い力が加わった
- 特定の場所を押すと強く痛がる
肘内障の治療|すぐに治るの?
治療は、医師が手で関節を正しい位置に戻す「徒手整復(としゅせいふく)」です。典型的な肘内障であれば、処置そのものは短時間で終わります。
整復がうまくいくと、それまで泣いていたお子さんが数分〜十数分ほどで普段どおりに腕を使い始めることも珍しくありません。腕を問題なく使えるようになれば、通常ギプス固定は必要ありません。
当院では、受傷時の状況と診察所見を丁寧に確認し、骨折が疑われる場合や整復後も腕を動かさない場合には、レントゲン検査などで確認します。
自宅で肘内障を治してもいい?
ご家庭で腕を引っ張ったりひねったりして戻そうとするのは避けてください。
肘内障だと思っても、実際には骨折が隠れていることがあり、無理に動かすとけがを悪化させるおそれがあります。腕を動かさないときは、そのままの姿勢で楽にさせ、医療機関を受診してください。
肘内障は繰り返す?予防のポイント
肘内障は一度治っても再発することがあります。次の点に気をつけましょう。
- 手首や腕を強く・急に引っ張らない
- 手を持って体を持ち上げたり、ぶら下げたりしない
- 抱き上げる時は脇の下から体を支える
- 手をつないで歩く時は、急な動きに注意する
成長とともに靱帯がしっかりしてくると、自然に起こりにくくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. 肘内障は何科を受診すればいいですか?
A. 整形外科、救急科、小児科などで対応しています。休日で近くの医療機関が休診の場合は、休日に診療している救急科への受診もご検討ください。当院(救急科・内科)は日曜日も診療しています。
Q. 様子を見ていたら自然に治りますか?
A. 自然に戻ることもありますが、骨折との見分けは医師の診察が必要です。腕を動かさない状態が続く場合は受診をおすすめします。
Q. 夜間や休日に起きたらどうすればいいですか?
A. 腕を無理に動かさず、診療している医療機関を受診してください。腫れや変形がある、強く痛がるなどの場合は早めの受診が必要です。判断に迷う時は、子ども医療電話相談「#8000」も利用できます。
Q. 整復後、普段どおり遊ばせてもいいですか?
A. 腕を問題なく使えていれば、基本的に普段どおりで構いません。ただし再発しやすいため、しばらくは腕を引っ張らないようご注意ください。
津市で子どもの肘内障・けがなら|日曜日も診療しています
津かわもと救急・内科クリニックでは、日曜日も救急科・内科の診療を行っています。発熱・風邪・肺炎・腹痛などの内科の病気に加え、骨折・切り傷・打撲・捻挫、そして小さなお子さんの肘内障など、さまざまなけがにも対応しています。
- 「子どもの手を引っ張ったら、急に泣き出した」
- 「腕をだらんとさせて動かさない」
- 「腕が抜けたかもしれない」
このような時は、日曜日でも無理に様子を見続けず、どうぞご相談ください。救急診療の経験を生かし、お子さんの状態を確認したうえで適切な診断・処置に努めます。
津かわもと救急・内科クリニック
三重県津市大里窪田町字下沢2862-1
診療科:救急科・内科・麻酔科/日曜日も診療
公式ホームページ:https://kawamoto-clinic.jp/