- 2026年7月2日
- 2026年5月29日
【呼吸器疾患にはどんな病気がある?】喘息・COPDを紹介 │津かわもと救急・内科クリニック

呼吸は、人が生きていくうえで欠かせない働きです。しかし、加齢や生活習慣、環境要因の影響によって肺や気道の機能が低下すると、日常生活の中で息苦しさや咳などの不調が現れることがあります。なかでも代表的な呼吸器疾患として知られているのが「喘息」と「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」です。
どちらも呼吸に関わる病気ですが、発症する原因や症状の特徴、進行の仕方には大きな違いがあります。初期段階では風邪や加齢による体力低下と混同されやすく、受診が遅れるケースも少なくありません。その結果、症状が慢性化し、生活の質を大きく低下させることがあります。
呼吸器疾患とは?
呼吸器疾患とは、空気の通り道である気管や気管支、肺などに異常が起こる病気の総称を指します。代表的な疾患には喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺炎、肺がんなどがありますが、その中でも慢性的な症状が続きやすい疾患として注目されているのが「喘息」と「COPD」です。
呼吸器は酸素を体内に取り込み、二酸化炭素を排出する重要な役割を担っています。そのため、呼吸機能が低下すると、身体全体に酸素が行き渡りにくくなり、疲労感や活動量の低下にもつながります。
喘息の特徴と原因
喘息は、気道に炎症が起こることで空気の通り道が狭くなり、呼吸困難を引き起こす病気です。症状は発作的に現れることが特徴で、咳や喘鳴、息苦しさが繰り返しおこります。喘息の原因には、アレルギー体質が大きく関係していて、ダニ、ハウスダスト、花粉、などが刺激となります。また、風邪やインフルエンザなどの感染症、気温差、ストレス、喫煙も発作のきっかけになります。
近年では大人になってから発症する「成人喘息」も増加しています。成人喘息は症状が長引きやすく、慢性化しやすい傾向があります。特に喫煙習慣がある場合には、COPDとの区別が難しくなることがあります。
COPDの特徴と原因
COPDは「慢性閉塞性肺疾患」と呼ばれ、肺の炎症や肺胞の破壊によって呼吸機能が低下する病気で、最大の原因は喫煙です。長期間にわたりタバコの煙を吸い続けることで、肺に炎症が生じます。さらに、有害物質によって肺胞が破壊され、酸素交換がうまくできなくなります。喫煙期間が長いほど発症リスクは高くなります。
COPDは中高年に多くみられますが、初期段階では単なる加齢や運動不足と誤解されることがあります。階段で息切れしやすくなる、咳や痰が続くといった症状が現れても、そのまま放置されるケースが少なくありません。受動喫煙や大気汚染、粉じんなども原因になります。特に職業上で粉じんを吸入しやすい環境にいる人は注意が必要です。COPDは進行性の病気であり、一度低下した肺機能は元に戻りにくいため、早期の禁煙と治療が重要になります。
喘息とCOPDの症状の違い
喘息とCOPDはどちらも咳や息苦しさを伴いますが、症状の現れ方には違いがあります。喘息では発作的に症状が悪化し、症状がない期間もあります。夜間や早朝に咳が強くなり、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴が出やすい点も特徴です。季節の変わり目やアレルゲン、風邪、気温差などがきっかけとなり、急に呼吸が苦しくなることがあります。
一方、COPDでは慢性的な咳や痰、動いている時の息切れが目立ちます。初期には階段や坂道で息苦しさを感じる程度ですが、進行すると日常生活の軽い動作でも呼吸困難が起こるようになります。また、喘息とCOPDの両方の特徴を持つ「ACO(喘息COPDオーバーラップ)」では症状が複雑になりやすいため、自己判断せず医療機関で診断を受けることが大切です。
呼吸器疾患の診断
呼吸器疾患の診断では、症状の確認だけでなく、肺機能検査(FeNO、呼吸機能検査)や画像検査(CT、レントゲン)などを組み合わせて総合的に判断します。咳や息切れが長期間続く場合には、早めに内科や呼吸器内科を受診することが大切です。喘息では呼吸機能検査によって気道の状態を調べ、気管支拡張薬を使用した前後で呼吸機能が改善するかを確認することがあります。
COPDでは「スパイロメトリー検査」が重要です。息を強く吐き出した際の空気量を測定し、気流制限の有無を確認します。必要に応じて胸部X線検査やCT検査で肺の状態を詳しく調べます。呼吸器疾患は風邪や加齢と自己判断されやすいため、特に喫煙歴がある人や咳が続いている人は、早めの検査が重要です。
喘息とCOPDの治療法
喘息の治療では、気道の炎症を抑える吸入ステロイド薬が基本になります。発作時には気管支拡張薬を使用し、狭くなった気道を広げます。症状が落ち着いていても治療を続けることが重要であり、自己判断で中断すると再発や発作のリスクが高まります。また、ダニやハウスダスト、花粉などのアレルゲンを避けるため、生活環境を整えることも症状の安定につながります。
COPDでは禁煙が治療の基本です(当院では禁煙外来を推進しています!)。喫煙を続けると肺機能低下が進行するため、できるだけ早い段階で禁煙する必要があります。そのうえで気管支拡張薬や吸入薬を使用し、呼吸を楽にします。重症化した場合には在宅酸素療法が必要になることもあり、呼吸リハビリテーションによって呼吸法や運動機能の改善を目指します。
日常生活で注意すべきポイント
呼吸器疾患は日々の生活習慣とも深く関係しています。特に喫煙は悪影響を及ぼすため、本人だけでなく家族も受動喫煙を避ける必要があります。また、ハウスダストやカビ、花粉などは気道への刺激になるため、定期的な換気や寝具の清掃、室内環境の見直しが大切です。
適度な運動は呼吸機能の維持に役立ちますが、無理をすると症状悪化につながることがあります。そのため、運動量は医師と相談しながら調整することが大切です。栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠も体調管理につながります。また、インフルエンザや肺炎などの感染症も呼吸器疾患を悪化させる原因になるため、手洗いやワクチン接種などの予防対策も重要です。
早期発見と継続治療の重要性
喘息やCOPDは慢性的に経過する病気ですが、適切な治療によって症状を安定させることは可能です。しかし、自己判断で放置すると呼吸機能の低下が進み、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。特にCOPDは初期症状が軽く、発見が遅れやすい疾患です。長年喫煙している人や、慢性的な咳・痰・息切れがある人は、早めに呼吸器内科を受診することが重要です。
喘息も症状が落ち着いている時期に治療を中断すると、突然重い発作を起こす危険があります。定期的な通院によって症状を管理し、発作予防を続けることが大切です。禁煙、感染症対策、適切な治療を継続することで、症状悪化の予防と生活の質の維持につながります。
津市で呼吸器疾患(喘息・COPD)なら津かわもと救急・内科クリニック
一身田駅から徒歩5分の津かわもと救急・内科クリニックでは、「喘息・COPD」に関する診療を行っております。気になる症状がございましたらお気軽にご相談ください。
<医院概要>
医名:津かわもと救急・内科クリニック
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院長:川本 英嗣
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