臨床の現場から生まれる問いを「未来の医療」に
海外では、開業医として日中は診療を行いながら、夜間や休日に研究を続ける「臨床・研究医」が多く活躍しています。
当院もその精神に倣い、日々の診療から得られる気づきを、研究へとつなげることを大切にしています。
私たちは、最新の医学的知見を患者さんの治療に還元することを目指し、臨床・研究・教育の三位一体の取り組みを続けています。特に当院で治療をおこなう集中治療後症候群の患者さんにはまだ未解明の問題が多く存在します。
【院長およびスタッフの研究テーマ】
~科学的根拠に基づいた医療で、地域と未来に貢献します~
当院では、日々の臨床から生まれる問いを大切にし、地域医療に根ざしながらも、学術的な研究活動を継続しています。
主な研究テーマ
- 敗血症・COVID-19に関する研究
トロンボモジュリンと白血球インテグリンの相互作用を通じて、敗血症性DICの炎症・凝固メカニズム制御に挑む基礎・臨床研究 - 集中治療後症候群(PICS)と免疫抑制
ICU退室後の免疫機能低下="免疫麻痺"のメカニズム解析 - 医療従事者の幸福度とチーム構造
対面コミュニケーション量とチームの社会ネットワークが患者さんの予後や満足度に与える影響を解析 - AIを用いた急変予測モデルの構築
機械学習を活用した、緊急気道確保困難やICU認知機能低下のリスク予測 - 在宅医療における急変リスクの可視化
PD-L1と心停止後脳症の関連に着目した、在宅急変の予測モデル開発 - 敗血症とICUせん妄における免疫・神経の連関
ILC2と好酸球の相互作用による、せん妄発症メカニズムの解明
今後も、科学的根拠に基づく医療の発展と、地域に根ざした臨床応用を両立させる研究に取り組んでまいります。
詳細な研究実績はこちら今後も、現場に根ざした研究から得られた知見を、地域医療や集中治療、救急医療の質の向上へと還元してまいります。